26 Mar
26Mar

【世界観の広がり】

資生堂クリエイティブに携わってくるとみるみるうちに世界観が拡がってくるのに実感が湧きます。

見たこともない物や経験が積み重なってきます。

グラフィックの制作では、企画部門から降りてきたブリーフィングに沿ってシーズンプロモーション(春、夏、秋、冬)で例えば、一つのプロモーションをする場合には、社内スタッフでクリエイティブ部門のCD、AD、グラフィック&パッケージデザイナー、コピーライター、CM WEB担当、スペース、プロデューサーがタッグを組みます。

ほぼメインのコスメティックブランドは社内スタッフで携わります。そのチームで社外の関係者のメンバー達も決定していきますね。そこからグラフィックだけでも相当な人たちの協力で仕上がっていきます。

パンフレットやDM類だけでも700万部以上は刷りました。 他にも単発のブランドも携わっていきますから一人で4~5ブランドの担当を持ちます。

コスメティック以外のブランドは社外の代理店さんなどにも協力してもらい任せることが多いです。


【拘りを持って妥協しない事】

何より少数精鋭チームで決めていく醍醐味はありますが、その他関わってくださる方々は膨大にのぼります。CMなどはタレント、ミューズ、モデルさんを決めますがCMソングもダイレクトにオリジナルで作ってもらいます。

タレントさんもこれと言った方はスポンサー競合など無い限りほぼ決まります。予算は決まっていますが、考えれば充分すぎる予算が出ます。拘りを持ち続けて妥協しない事を徹底的に学んでいきます。アートディレクションでは自分のアイデアから、それを最大限に活かせるビジュアル、カメラマン、ロケ場所、撮影方法をコーディネートからキャスティングの協力を得て絞り出します。

日本で海外ロケを初めて実現したのも資生堂だと言われています。Web担当は最先端映像技術を駆使したアイデアを出しますしそのための制作会社さんや監督もトップでなけれななりません。

もちろん、全体のバジェットは有りますがプロデューサーにまとめてもらいます。社内の会議体というものに提案プレゼンしますがBM(ブランドマネージャー)、CD(クリエイティブディレクター)権限でほぼ決まります。

(全ての作品は企業資料館に保存される)

【美しいデザインを創る】

何より自分の考え、作ったものが国内全国的、全世界に広がり、観ることができるスケール感が資生堂ならではのものでしょう。ローンチした際の感動と感謝が入りじまった感覚は忘れられません。もっと良いもの「美しいデザイン」を創って行きたいとも思えます。

女性の「キレイになりたい」の夢を叶えてそして「自分も夢を叶える」そんな世界ですね。何より、制作する場所は流行の発信地、東京•銀座を中心とした周辺であることが影響しています。 協力してくださった方々に感謝も有りますが、皆さんが携わってくれたことに誇りを持ってくださる仕事の素晴らしさにも感動します。

あるときにプライベートでイタリアのベネツィアに行ったときに小さな路地のお店で自分の作った物を見たときには感動しましたよ。そして、次なるステージにチャレンジして飛躍することにワクワクします。

若い時に組織に入り、社会を学び揉まれて、鍛えられて育てられているのは一生の内この時期にしかないでしょう。又良い先輩やライバル、上司達にも恵まれるかという事は一番大切です。バタフライエフェクトなのですね。


【チャンスがいつ来ても良いように準備をしておくこと】

これは重要です。そして、可能性を信じて、自分自身を信じて。決して自分を安売りしてはいけないという事。