私の所属している水彩画のサークルの展覧会が5月19日~23日まで、さいたま市の『埼玉会館』にて開催されました。
前川國男設計の歴史のある建物で、サークルは今年で23回目だという歴史の長いサークルである。 浦和、大宮地区で現在は20名以上の方々で隔週スケッチをしながら絵を描いていく。
私は昨年のこの展覧会を観て、このグループに入会しましたが、聞くと、昔は先生という人がいてその方が教える形のサークルだったみたい。
今はもう亡くなられて残った会員の方々で趣味の会の様な形で存続しています。 そのためか、みなさん画風に縛られる事なく自由にのびのびと描かれていて、その上画力があるのですね。
お話を伺って行くうちに私もこれならば自分風にマイペースに描いていけるかなと思って参加してみました。
隔週金曜日にさいたま市近郊のスケッチポイントに皆さんとスケッチに出かけて行来ます。
お昼はお弁当持参でおしゃべりしながら、お互いの絵の事で談笑するとこれが又憩いのひと時って感じ。
日頃の業務から離れて気分転換で絵を描く楽しみがそこには有ります。
展覧会は準備、飾り付けなども要領を掴んであとは観覧者の方を待つのみ。 直ぐに毎年楽しみに観に来られる方や新聞を切り抜いて遠方から来られた方、友人の方達で混んでいました
サークル自体は昔は80人規模で大所帯だったそうで今は20人位に減っている。 しかし、観るのにはこの位が丁度いいと言うお声も頂いた。
会社員時代はベテラン社員だったがここでは私が最年少だから若手の新人である。 期間中に展覧会を観て、サークルに参加希望の方々も何人か増えのは良かった。
私は今回、スケッチ作品も含めてペン水彩画の自作も含めて5作品展示させて頂いた。
いつの間にか私の描いた絵は80作以上にはなっていたのでその中から展覧会で楽しんでもらえる作品をセレクトした。 SNSやHPでUPはして来ていたが、どれも外にお披露目するのは初めて。
しっかりとトリミングして額装して準備した。 いつも家の室内の壁に飾っていたので、この期間は部屋の空いた壁がちょっと寂しい感じだった。
なにか、我が子を初めてお披露目をかねて短期間『ハレの旅』にいかせている感じでもある。
皆さんの作品も力作でちゃんと完成形を観たのも初めてである。スケッチ当日には描ききれない分を各々家で完成するからだ。 会場では、観入ってくださる鑑賞者で有難いやらちょっと恥ずかしいやらの気分だったが、説明などさせて頂くと皆さん感動して下さるのも嬉しい。
私は元々自分の家に飾るために描いて来て、売るための絵を描いて無い。 そのため「販売」という事を考えていないのだが、手塩にかけて育てて来た我が子をとても「売る」などとは考えられない親の様な心境である。
これはプロの画家では無いと言われるが、あの東山魁夷さん、平山郁夫さん、岡本太郎さんもそうであったようだ。 今は望まれるのであれば、複製版画にしてお渡ししたいと思うのである。
今頃は、会場で沢山の絵の友人達も出来たかな?ちゃんと観て貰えてるかな?無事かな?等とまさに我が子を心配する親の気持ちとはこう言う物なんだろう。
これからも描き続けて行くであろうが、私のこのスタンスは変えずに私なりに好きなものを好きな時間に描いて行きたい。
この秋には、個展も開いてもっと多くの人たちに喜んで貰えたらと思っている。