イノベーションの実現が求められるなか、「デザインシンカー」と呼ぶ人材が注目されている。
デザインシンカーとは、デザイン思考を理解して顧客と共創し、プロジェクトを成功に導き、イノベーションを推進できる人材のこと。
この背景には「デザイン思考の手法を机上や知識で学んだだけでは、うまくいかない」という反省があった。せっかくデザイン思考を学んだのにイノベーションを実現できない」「デザイン思考で新しい発想は得られにくいので、今はアート思考に関心がある」「米国流のデザイン思考の手法は、日本企業になじまないのではないか」──。
これらデザイン思考を巡るさまざまな意見は、イノベーションの実現に対する期待と不安の表れだろう。
なぜ、デザイン思考に対して消極的な声が出てくるのか。それはデザイン思考の手法だけを「テキスト」の知識として理解し、実践の場で学んでいないケースが多いからだろう。
●単にワークショップに参加しただけでは、デザイン思考の手法は理解できても、実務で顧客と効果的に共創したり、プロジェクトを成功に導いたりすることは難しい。何よりデザイン思考を現場に落とし込む知恵が必要になる。
そうした実践と経験の上に思考法と発想法を学ぶことが重要である。ここで、デザインシンカーを育成するには、単にデザイン思考の手法を学ばせるだけでは不十分だ。
学んだ知識を実践できる場を与え、現場に落とし込む力を付けさせる仕組みを、企業がマネジメントの一環として提供しなければならない。
だが、具体的にマネジメントとして取り組むにはどうすればよいのだろうか?
●最終的なgoalはその企業で働いている従業員のモチベーションがUPし企業の持つパワーが最大限に発揮できうる変革がなしえた時だ。
文化的、経済的、社会的、価値の三つの価値が想像でき推進力になる事こそが何よりのValuesである。